初誕生は、赤ちゃんの健やかな成長を祝う行事として行われます。日本では昔から数え年という考え方が一般的でしたが、子供の満一歳の誕生日を祝う「初誕生」だけは、ここまで無事に育ったというお祝いの気持ちを込めて、特別に満年齢で行われてきました。
初誕生には、一升のもち米でついた「誕生餅」を用意します。それを風呂敷に包んで、赤ちゃんに背負わせて歩かせたり、踏ませたりします。
健康で力強く育って欲しいという気持ちを込めて、誕生餅のことを「立ち餅」や「力餅」とよんだりします。
伝統的に、初誕生を境として、子どもは人間世界の仲間入りをするものと考えられており、二足歩行はその象徴でした。
しかし、初誕生の前に歩く子どもは、成長してから親元を遠く離れて暮すようになることから、親は早く歩き出した子どもを後ろから突き倒します。
また、初誕生の際にも、鏡餅を背負わせて歩いた子どもを、わざと倒れさせるという一見矛盾した風習があります。
●「初誕生」の現在の祝い方
現在では、赤飯を炊いたり、ケーキにロウソクを立てて、みんなでごちそうを囲み内輪だけのお祝いが多いようです。写真を撮ったり、手形や足形を押したりして成長を祝います。
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