着袴の儀は五歳になった子供に、初めて袴を着せる儀式です。武家の風習を受け継ぐもので、袴の腰紐を結ぶ人を「袴着の親」と呼び、その役は一族の名望ある人が行い、子供の一生に大きな発言力を持ちました。
現在は主に男児のお祝いとされていますが、もともとは男児だけではなく女児にも行われていました。
※愛知県では、五歳の女児を「被衣初め(かつぎそめ)」というお祝いで、産土神に参拝する儀式が行われています。
●着物
着物は羽二重の五つ紋付熨斗目模様または色紋付に、着物とおそろいの羽織または、陣羽織を合わせます。下着は白羽二重の比翼仕立てを着ます。
●羽織・袴
袴は仙台平もしくは、黒・紺・茶の無地を付けます。
●着物の袖
古来、男児の着物の袖の形は「振袖」でした。振袖は子供の証であり、元服の時に「付けつめ袖」といって袖を落とすのです。
●刀袋
七五三で刀を持つのは、七五三が武家社会で子供の成長の節目として行われた儀式だったためと言われています。
●祝扇
末広がりの扇子は「末広がりに栄える」の意味があります。
●その他必要なもの
・伊達〆1本…マジックテープ付きの物が簡単です。
・腰紐2本…大人用腰紐の約2/3の長さです。
・半衿…長襦袢の衿につけます。
・足袋…子供用の靴下タイプがあります。
・草履…着物の雰囲気に合わせます。
・角帯…男の人用の帯。
・羽織紐
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